カテゴリ:不動産コラム / 投稿日付:2024/12/05 10:00
ドラマや映画で見るキッチンはとてもオシャレな事が多く、とくにアイランドキッチンには見とれてしまいます。
「家を建てる時はこんなキッチンにしたい!」と思っている人は多いのではないでしょうか?
あこがれだけでキッチンを選んでしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあるんです。
・対面キッチンは動きにくくなる可能性も
図面で見ていた時には、広々とした使い勝手の良いLDKになると思っていたのに、完成してみたら
「キッチンがこんなにせまいと思わなかった!」と後悔するご家庭もあります。
「対面キッチン」にこだわりつつ、リビングスペースを出来る限り広くとろうとすると
キッチンの通路は最低限でいいだろうと考えてしまいます。
対面キッチンは子供たちの様子をみたり、家族と会話しながら調理ができるという利点はあります。
朝は家族みんながキッチンとダイニングを行き交いながら慌ただしく動く事もあるでしょう。
そのようなときに、冷蔵庫周りが狭くて人がすれ違えないことがたいへん不便だと感じるかもしれません。
マイホームは長く暮らすところなので、家族のライフスタイルの変化に対応できる間取りにすることが大切です。
先々の事までシュミレーションしてみてくださいね。
・あこがれだけでアイランドキッチンを導入すると大変
対面キッチンと並んで人気のある「アイランドキッチン」は、周囲をぐるっとまわりながら調理ができる形状で、
両サイドに通路があります。複数人で使う事を想定して、最低でも両サイドには80㎝の通路を設けたいですね。
また、背面で人がすれ違うことを考えると、そこにも80㎝~90㎝の幅がほしいところです。
アイランドキッチンを導入する場合は、キッチンとダイニングで12~14帖ほどのスペースが必要になるので、
LDK全体では最低でも21帖、実際は24帖あるとゆとりがもてます。16帖のLDkに導入するのはかなり難しいでしょう。
それでもアイランドキッチンにしたい場合、ダイニングとリビングを一つの空間として使用する方法があります。
リビング・ダイニングテーブルセットを設置して兼用するのです。キッチンが6帖、リビング・ダイニングで10~12帖。
ただし狭いキッチンにアイランドキッチンを導入すると、調理音や水音、ニオイなどがすぐそこのリビングに伝わって
くつろげなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、アイランドキッチンは「見せるキッチン」であり、コンロやシンクもインテリアのひとつとして考えなければなりません。
日ごろから整理整頓ができ、清潔さを保つことが出来ればよいかもしれませんが、毎日の家事をなるべく
短時間で済ませたいと思うなら、アイランドキッチンはあきらめた方がいいかもしれません。
住宅を建てる際には、ドラマや映画でみるようなオシャレなLDKを目指す人は多いと思いますが、
実用的ではありません。キッチンは家族の分だけものがあってゴミがでる場所なのです。
何十年も暮らすマイホームでは、動きやすく掃除がしやすい、収納がしっかりできるキッチンづくりをオススメします!!